精神科・心療内科
神戸駅前もりのメンタルクリニック

PMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)について

神戸市中央区の神戸駅前もりのメンタルクリニック

主な疾患について

PMS(月経前症候群)

神戸駅前もりのメンタルクリニック(精神科・心療内科)


はじめに

PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)は、
月経前に心と身体の調子が大きく乱れる疾患です。

「月経前だから仕方ない」
「気のせい」
ということではなく、
ホルモン変動と脳の働きの変化が関わる医学的な症状です。

精神科では、気分の波や不安、イライラなどの感情症状に対して
治療やサポートを行うことができます。


【PMS(月経前症候群)】とは

PMSは、
月経前の1〜2週間に心身の不調があらわれ、月経開始とともに改善する症状の総称です。

症状は人によって大きく異なります。

主な心の症状

  • イライラしやすい
  • 気分が沈む
  • 不安が強くなる
  • 涙もろくなる
  • 集中力が低下する

主な身体の症状

  • 頭痛
  • むくみ
  • 胸の張り
  • 腹痛・お腹の張り
  • 眠気・倦怠感
  • 肌荒れ

「なんとなく月経前にしんどい」という方の多くはPMSに当てはまります。


【PMDD(月経前不快気分障害)】とは

PMDDは、PMSの中でも
特に感情の症状が強く、日常生活に大きな支障が出るタイプです。

PMSよりも重く、精神科の治療が効果を発揮しやすい領域です。

主な特徴

  • 強いイライラ
  • 気分の落ち込みが深い
  • 感情がコントロールしにくい
  • 自己否定が強まる
  • 涙が止まらない
  • 怒りっぽくなる
  • 対人関係のトラブルが増える

「毎月決まって、感情の乱れで生活がうまくいかなくなる」
という方はPMDDの可能性があります。


PMSとPMDDの違い

PMSPMDD
症状身体症状・軽〜中等度の気分変動強い感情症状が中心
日常生活への支障小〜中等度大きい(仕事・家族関係に影響)
月に訪れるつらさなんとなく調子が悪い「毎月つらくて、生活が壊れる感じ」
治療の必要性生活調整中心で改善することも医学的な治療が必要なことが多い

なぜ起こるのか

PMS・PMDDの原因は完全には解明されていませんが、
次のような要因が関係していると考えられています。

  • 女性ホルモンの周期的変化
  • 脳内の神経伝達物質(特にセロトニン)の変動
  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠リズムの影響
  • ストレスや環境要因
  • 体質・遺伝的要因

身体的な問題と心理的要因が重なり、症状が強く出ることがあります。


日常生活に出る困りごと

PMS/PMDDは、家庭、学校、仕事などの生活に影響することがあります。

  • 気分の落ち込みで予定がこなせない
  • 家族にあたってしまい自己嫌悪になる
  • 感情の波で人間関係に支障が出る
  • 過食や眠気で生活リズムが乱れる
  • 月に1〜2週間、仕事のパフォーマンスが下がる
  • 生理前になると不安が強くなる

「性格のせい」ではありません。
毎月の症状の積み重ねによる苦しさです。


当院での治療

PMS・PMDDは、
薬物療法、生活改善、心理的サポートなどで改善が期待できます。

1. 丁寧な聞き取り

月経周期、症状の出る時期、日常への影響を詳しく伺います。

2. 薬物療法

症状に合わせて以下の薬を使用します。

  • 不安やイライラを軽減する薬
  • 抑うつを整える薬
  • 睡眠を補助する薬
  • PMDDに効果のある薬
  • 身体症状への対処薬

婦人科で低用量ピルなどのホルモン治療が適切な場合には、併用のご案内も可能です。

3. 生活習慣の調整

  • 睡眠の改善
  • 運動・ストレッチ
  • 仕事・家事の調整
  • 甘いもの・カフェインの扱い方
  • 月ごとの症状を見越したスケジュール管理

無理のない範囲から取り組みます。

4. 心理的サポート

感情症状が強くなるPMDDでは特に重要です。

  • イライラ・落ち込みのコントロール
  • 人間関係のトラブルを減らす方法
  • セルフケア
  • 気分の波を客観的に把握する記録法

一人で抱え込まないための工夫を一緒に考えます。


当院の特徴

  • JR神戸駅から徒歩1分で通いやすい
  • 空きがあれば当日受診も可能
  • PMS・PMDDの感情症状を丁寧に評価
  • 必要に応じて婦人科との併用治療を案内
  • 初診は30分、再診は10分を基本として確保
  • 気分・睡眠・生活全体を総合的にサポート

症状のつらさを「仕方ない」で終わらせず、治療と対策を一緒に考えていきます。


受診をおすすめするケース

  • 月経前になると感情の波が強い
  • 家族や恋人と衝突が増える
  • イライラ・落ち込みが毎月つらい
  • 不眠・過食など生活が乱れやすい
  • 仕事のパフォーマンスが下がる
  • 月経前の症状で生活に支障が出ている
  • PMSかPMDDか分からない

気になる段階での受診が安心につながります。


よくある質問(FAQ)

Q. PMSとPMDDの違いが分かりません。

A. 感情症状が特に強く、生活への影響が大きい場合はPMDDが疑われます。診察で丁寧に見極めます。

Q. 薬を飲まないと治りませんか?

A. 生活調整や心理的サポートだけで改善する場合もあります。薬は必要に応じて使用します。

Q. 婦人科と精神科はどちらに行くべきですか?

A. 感情の変動が中心であれば精神科、身体症状が中心であれば婦人科をおすすめします。併用も可能です。

Q. 当日受診できますか?

A. 空きがあれば可能です。お電話でお問い合わせください。


まとめ・受診のご案内

PMS・PMDDは、月経前の心と身体の不調が強くなる疾患です。
我慢や気持ちの問題ではありません。

神戸で月経前のイライラ・落ち込み・不安・身体の不調に悩まれている方は、
神戸駅前もりのメンタルクリニックへご相談ください。
空きがあれば当日受診も可能です。

JR神戸駅から徒歩1分(神戸市中央区)、高速神戸駅から徒歩3分
初診予約はお電話で受け付けています(再診はWEBからも可能です)

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