精神科・心療内科
神戸駅前もりのメンタルクリニック

発達障害(ADHD/ASD)について

神戸市中央区の神戸駅前もりのメンタルクリニック

主な疾患について

発達障害

神戸駅前もりのメンタルクリニック(精神科・心療内科)


発達障害とは

発達障害は、生まれつきの脳の働きの特徴により、
・注意の切り替えが苦手
・段取りが難しい
・コミュニケーションがうまくいかない
・感覚の過敏さ
などが日常生活に影響する状態をいいます。

主に
ADHD(注意欠如・多動症)
ASD(自閉スペクトラム症)
の2つに分けられますが、人によって現れ方はさまざまで、互いの特徴を併せ持つ方も少なくありません。

一見「性格の問題」「努力不足」と誤解されることがありますが、発達障害は脳の特性によるもので、本人の意思とは関係ありません。
適切な理解と支援で、生きづらさは大きく軽減できます。


成人(大人)になってから相談されるケースが増えています

  • 仕事でミスが多い
  • 人間関係のストレスが大きい
  • 頼まれごとを忘れてしまう
  • 片づけが苦手
  • 感情が不安定で疲れやすい
  • コミュニケーションがうまくいかず悩む
  • 子どもの頃から“困りごと”があった

こうした悩みで大人になってから診察を受け、発達特性に気づく方が増えています。

一方で、診断をつけることがゴールではなく、
「生きづらさをどう減らすか」
「自分に合った働き方・生活の仕組みをどう整えるか」
が何より大切です。

当院では、診断名よりも、困っている“中身”を丁寧に整理することを大切にしています。


ADHD(注意欠如・多動症)の特徴

ADHDは主に以下の3つのタイプに分けられます。

不注意優勢型

  • ケアレスミスが多い
  • 物をよく無くす
  • 約束や予定を忘れやすい
  • 集中が続かない
  • 片付かない、散らかりやすい

多動・衝動優勢型

  • じっとしているのが苦手
  • 思ったことがすぐ口に出てしまう
  • 行動が衝動的
  • 気持ちの切り替えが難しい

混合型

不注意と多動・衝動が両方みられるタイプです。

ADHDの特徴は、環境によって困りやすさが大きく変化するため、
「職場では困るが趣味では集中できる」
などギャップを抱えていることもあります。


ASD(自閉スペクトラム症)の特徴

ASDでは以下のような傾向がみられることがあります。

コミュニケーションの難しさ

  • 表情や言葉の裏を読むのが難しい
  • 雑談が苦手
  • 人との距離感がつかみにくい
  • 会議や集団が強いストレスになる

こだわり・特定の興味

  • 一度決めたやり方を変えにくい
  • 急な予定変更にとても弱い
  • 興味のあることに強く集中し没頭する

感覚の敏感さ

  • 音・光・匂いに強く反応する
  • 触られるのが苦手
  • 着る服の素材が気になる

ASDは「能力の問題」ではなく「認知のスタイルの違い」です。
得意な環境では力を発揮できることも多く、適切な支援で生活は大きく変わります。


発達障害によく見られる“二次的な困りごと”

発達特性そのものより、そこから生じる疲れやストレスが強く影響することがあります。

  • 不安
  • 抑うつ
  • 不眠
  • 対人関係のストレス
  • 自己肯定感の低下
  • 職場・学校での不適応
  • 感情のコントロールが難しい

当院では、特性だけでなく、こうした“周辺の困りごと”にも丁寧に対応します。


当院での診療

神戸駅前もりのメンタルクリニックでは、患者さまの背景を重視しながら、発達特性による生きづらさに寄り添った診療を行っています。

1. 詳しい問診と特性の整理

幼少期から現在までの生活歴・対人関係・得意不得意などを丁寧に伺い、
「どうすれば負担が減るか」を一緒に整理します。

2. 必要に応じた診断・評価

診断が有用な場合には、
・ADHD
・ASD
の特性評価や診断を行います。

診断名を付けるかどうかも、患者さまのおかれた状況を加味して相談させていただきます。

3. お薬の相談(必要な場合のみ)

ADHDの集中力低下や不注意に対しては、治療薬が効果を発揮することがあります。
薬を使うかどうかは、希望を伺いながら慎重に判断します。

ASDに直接効く薬はありませんが、不安・不眠・気分の落ち込みなどの二次症状には有効な治療があります。

4. 生活調整・環境調整

発達障害では、環境の工夫が非常に重要です。

  • 仕事の進め方の見直し
  • 忘れ物対策
  • スケジュール管理の方法
  • 感覚過敏の対処
  • 人間関係のストレスを減らす方法
  • 自分の特性に合った働き方の整理

これらを一緒に考え、再現性のある対策を作っていきます。

5. 仕事・学校のサポート

必要であれば
・診断書
・配慮事項の説明書
などを作成し、無理なく継続できる環境づくりを支援します。

休職が必要な場合や、復職の計画も相談可能です。


当院の特徴

  • JR神戸駅から徒歩1分で通いやすい立地
  • 予約に空きがあれば、当日受診も可能
  • 精神科専門医が一人ひとりの背景と特性を丁寧に評価
  • 仕事・学校との両立を重視した診療方針
  • 診断の有無に関わらず、生きづらさを減らすことに重点
  • 初診は30分、再診は10分を基本とした診療時間でしっかり相談
  • 「まずは話を聞いてほしい」という段階でも相談しやすい雰囲気

発達に関する悩みは、人に話しづらさを伴うことがあります。
当院では、結論を急がず、安心して話せる場づくりを大切にしています。


受診をおすすめするケース

  • 子どもの頃から忘れ物やミスが多かった
  • 仕事で同じミスを繰り返してしまう
  • 対人関係が苦しく、疲れ果ててしまう
  • 感覚過敏で生活が辛い
  • 会議・雑談・集団行動が負担
  • 気持ちが不安定で、生活に影響している
  • 発達障害かもしれないが、どこから相談していいかわからない

こうした状態で悩み続けると、不安や抑うつにつながることがあります。
つらくなる前に、早めにご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 大人になってからでも発達障害とわかるのですか?

A. わかります。成人後に気づくケースは非常に多く、診断や支援が役立つことがあります。

Q. 診断をつけたくないのですが、相談だけでもいいですか?

A. もちろん可能です。診断をつけずに困りごとを整理し、生きづらさを軽くすることを目的とした相談も多く行っています。

Q. ADHDの薬は安全ですか?

A. 効果が期待できる一方で、慎重な調整が必要ですが、適切に使用すれば安全に治療できます。希望がある場合にのみ相談します。

Q. 学校や職場への説明はお願いできますか?

A. 必要に応じて診断書や配慮事項の説明を作成しています。復職・復学の相談にも対応します。

Q. 当日受診できますか?

A. 空きがあれば当日の受診も可能です。まずはお電話でお問い合わせください。


まとめ・受診のご案内

発達障害は、脳の特性によって生じる「困りごと」であり、適切な理解と工夫で生活は大きく変えられます。
診断が必要な場合もあれば、診断よりも生活の工夫が重要な場合もあります。

神戸で発達障害や生きづらさにお悩みの方は、神戸駅前もりのメンタルクリニックへご相談ください。
予約に空きがあれば、当日の受診も可能です。

JR神戸駅から徒歩1分(神戸市中央区)、高速神戸駅から徒歩3分
初診予約はお電話で受け付けています(再診予約はWEBからも可能です)

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